21世紀の社会システムをデザインする「ユニバーサルデザイン・コンソーシウム」  
UDCユニバーサルデザイン・コンソーシウム
 
ユニバーサルデザインとは? トピックス
UDCのご案内 リンク集
 
サイトマップ
 
ヘルプ/FAQ
 
お問い合わせ
 
ホーム
 
ホームユニバーサルデザインとは?ユニバーサルデザインの事例と動向#54 > #7
 
ユニバーサルデザインとは?
UDCのご案内
トピックス
リンク集
季刊ユニバーサルデザイン
 
ユニバーサルデザインとは?
 
2.ユニバーサルデザインの事例と動向
 
#54 UDプロダクトと流通
 
 作り手とユーザーをつなぐコミュニケーション―
 
#54   UDプロダクトと流通
#54 1 江戸木箸 ―大黒屋―
#54 2 ひのきのはきもの ―ひびのこづえ×和工房みずとり―
#54 3 Kontex ―近藤繊維工業―
#54 4 フレンズ・フォーエバー ―HOGRI―
#54 5 TO:CA ―I.D.E.A International―
#54 6 三川内焼き ―平戸洸祥団右ェ門窯―
#54 7 帆布バッグ ―シライデザイン―
#54 8 「地方の力と使い手を結ぶユニバーサルな流通の仕組みが必要」  
                                  ―益田文和氏―
帆布バッグ  ―シライデザイン― 
 
 
自然素材で遊び心をデザインする
ベテランフィールドの愛好者向けの本物
 

 ほっぺが落ちそうなフォルムだ。もちろん食欲ではない。街や里山への外出欲をそそるのである。カメラ、ジャケット、お弁当、シライデザインの定番リュック に詰め込む品々に思いを寄せただけでワクワクした気持ちになる。

 「大人の本物志向に応えたかった」と白井要一氏。商品がうず高く積まれた事務所で大きな体格がい かにも窮屈そうだ。白井氏のデザインは本人の人柄そのもの。素朴でシンプルだ。「デザインの原点は自分が楽しむことです」。そう断言する白井氏自身、アウトドアの愛好家だ。ス キーやフルマラソンをこなし、奥多摩で開催される日本山岳耐久レースに毎年参加している。1000メートルの高低差がある72キロメートルのコースを24時間で踏破する過酷なレー スだ。午後1時にスタートし、ゴールは翌朝になるという。趣味が高じ、プロの登山家を招聘した軽登山教室をも自ら主催するほどだ。

 アウトドアは試作品をテストするフィー ルドになる。使い勝手をフィードバックし、改良や開発に反映させる。そして生まれた帆布バッグの数々。洗練されていて無駄が無い。「ベテランのフィールド愛好者ほど道具をシンプ ルに使いこなすものです」。リュックのポケットが多ければよいということではない。収納を増やしても本当に使うものは少ないからだ。そこで本体への収納機能を優先し、ポケットは元蓋 のみに集約した。使いこなすことで生まれた機能美。手に取ると意外に軽く、体に心地よくフィットする。

 
写真:定番の102リュック
 
【写真:102リュック シライデザインの定番。1985年発表以来、シライデザインのエッセンスが詰まったベーシックモデルとしてアウトドア愛好家の絶大な支持 を得ている。軽くて丈夫、シンプルな機能美は男女を選ばない (サイズ:W350×H450×D130mm)】
 
 ユーザーフレンドリー シライデザインはこちら
 
▲ページのトップへ戻る
 
素材が生むデザイン
 
写真:シンプルな機能美。102リュック

 素材は厳選している。4号という極厚の綿帆布を使用しオリジナルカラーで染色する。真鍮の金具、タンニンなめしのヌメ革が絶妙なバランスでしっとりと馴染む。最高の素材ゆえに使い込むほど 味わいが深まる。古びてもフォルムが崩れず、飽きが来ない。「自然素材を生かすため、極力デザインをしないデザインを心がけています」。自然の造形物は自然界に適応した形態をしている。そのフ ォルムを導くのが自分の役割という。

 新製品の投入にも熱心だ。フラップリュックをはじめ、各種ショルダー、トート、ブリーフ、ボストンなどラインナップは30種類以上におよぶ。フラップリュックは日 帰りハイキング向け。ベーシックな外観を踏襲しつつ、使い勝手のよい大型外ポケットを装備している。スケッチハイキングを意識した絵描きさんのリュックサックもある。道具一式とA4サイズのスケッチブ ックを収納できる。どれを見てもシライデザインのエッセンスが詰まっている。

 
▲ページのトップへ戻る
 

自分が納得できるものづくり

 

 もともと白井氏はカメラや双眼鏡などの光学機器でグッドデザイン賞を受賞している実力派デザイナーだ。一方で好きなことを仕事にしたい、興味の持てる分野 で才能を発揮したいとの思いを実現すべく、自社ブランド「SHIRAI DESIGN」を創設。1985年からリュックやバッグの企画、開発、製造、販売を開始した。すべてを手がけるから品質管理に万全を期すこ とができる。どのような修理にも応じれる。「ボロボロになるまで使い込まれたバッグが持ち込まれることもありますが、デザイナー冥利に尽きるというものです」と嬉しそうに顔を緩める。

 ところで縫製品 は中国の脅威にさらされているが、その点の心配はないのだろうか。白井氏は「遊び心をデザインすればファンをつかめるはず。そうしたセンスが小規模メーカーの生きる道です」と語り、楽しい工夫や演出の 大切さを強調する。では欧米との比較はどうか。残念ながら日本人デザイナーはユーモアのセンスでは発展途上にあるという。「遊び心は努力や勤勉さだけでは身に付きません。人生をエンジョイしなければ 」。自分が納得できなければ他人は説得できない。そんなものづくりへのこだわりにユニバーサルデザインの基本が見て取れる。

 
写真:フラップリュック   写真:山岳耐久レースに参加する白井さん
 
【写真左:フラップリュック 週末に郊外の里山に気軽に出かけるスタイルがコンセプト。ベーシックな外観を保ちながら使い勝手のよい大型外部ポケットを装置(サイズ:W260×H400×D130mm)  写真右:山岳耐久レースに参加する白井さん。アウトドアは試作品をテストするフィールドだ】
▲ページのトップへ戻る
 
個人情報保護方針ご利用規約
 
All Rights Reserved, Copyright (C) 1999-2005, universal design consortium, G×K Co.,Ltd