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#30 「マンガ」とユニバーサルデザイン |
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新しい日本文化として、マンガやアニメは国境を越えて認知されています。『ユニバーサルデザイン』誌の発行母体であるユニバーサルデザイン・コンソーシアムでも、ユニバーサルメディアとしてのマンガの可能性に注目し、マンガのもつユニバーサリティに関して研究しています。そのエッセンスをどうぞ。
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日本が生んだ独自の文化
マンガはユニバーサルなメディア
マンガの特性
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日本が生んだ独自の文化 |
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UDコミュニケーションとして注目されるのがユニバーサルメディアとしてのマンガです。マンガは日本が生んだ独自の文化。世界に通用するメディアの1つで、子供から高齢者まで幅広く親しまれています。
日本では独自の発展を遂げ、全出版物の約4割を占め、娯楽としての読み物以外にも、企業や自治体のコミュニケーションツールに採用されたり、地域の文化資産としても活用されています。現在、マンガ美術館は全国に14館が存在し、2館が準備中。まちづくりやイベントも盛んで、地域の個性や特色を打ち出すことに貢献しています。
その皮切りとして実施したのが、2000年6月に米国プロビデンスで開催されたユニバーサルデザイン国際会議のセッションです。「マンガパワー:ユニバーサルメディアとしての可能性」と題して行った同セッションは、さまざまな国籍や文化背景をもつ人々が参加したにもかかわらず、多くの人々の共感を得ました。
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【写真左:マンガは万人を楽しませる娯楽情報メディアじゃ。電車で読んで何が悪いかっ!、写真右:国際会議で発表されたマンガの創造プロセステーマのもと、絵と記号と文字が創造力というブラックボックスを経て作品化される。】
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マンガはユニバーサルなメディア |
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マンガの魅力は「おもしろさ」につきます。笑いや興奮といった感情から知的満足、癒しにいたるさまざまな欲求を満たしてくれます。マンガがユニバーサルである第1の理由は、こうしたおもしろさを手軽に提供してくれる点です。第2にマンガは、性別、年齢、国籍、文化背景等を問わずすべての人々に何かおもしろいことを提供してくれます。
【写真:マンガなら音や動きも簡単に伝えられるぞ。】
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マンガの特性 |
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マンガには共通の表現コードが存在します。このコードを有効活用しなければ、読者にわかりやすく伝えることは困難です。視覚表現としては、絵とコマと言葉が存在します。いっぽう、目に見えない要素としては、テーマとストーリーとキャラクターがあります。特に、キャラクターの魅力によりマンガのおもしろさは大きく左右されるといえるでしょう。
以上の要素にオリジナリティのあるアイデアが加味され、マンガは次の効果を発揮します。
- 娯楽効果(男女を問わず子供から高齢者まで幅広い年齢層を楽しませる)
- イメージ効果(ビジュアルによってわかりやすく正確な情報を与える)
- 心象効果 文字とビジュアルの相乗効果によって忘れがたい印象を与える。
マンガはユーモアとわかりやすさで人々の共感を呼び起こします。マンガパワー研究会は、ユニバーサルデザインの視点でコミックケーションを追求します。
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【写真左・右:むずかしいテーマでもマンガなら楽しみながら理解することができる。100万部を越すビッグヒットとなった「マンガ経済学入門」(日本経済新聞社)】
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【お問い合わせ / 連絡先】
ユニバーサルデザインコンソーシアム
UDコミュニケーション研究会
マンガパワープロジェクト担当:曽川
東京都千代田区岩本町2-13-6
Tel : 03-5820-3328
Fax : 03-5820-3113
E-mail : soga@universal-design.co.jp
【写真:私、ロン・メンスは絵本でのユニバーサルコミュニケーションを提案していた。日本のマンガに大いに期待したい。】
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